採卵:低刺激法と高刺激法

体外受精のファーストステップとなる採卵ですが、最初に選択が求められるのが採卵方法です。
採卵には低刺激法、高刺激法がありどちらを選択されるか悩まれる方も多いのではないでしょうか?
そんな方達の選択のヒントになればと思います。

低刺激法

通常は1周期につき卵子は1個ですが、採卵誘発(自己注射)を行い卵子を複数個取得できるようにします。

  • 採卵数は1-数個となります。
  • 自己注射は1-2回程度となります。
  • 採卵数も少ないため、採卵時に麻酔なしでも負担なく実施できます

高刺激法

  • 採卵数は十数個となります。
  • 自己注射の頻度は毎日行います。
  • 採卵数も多く、採卵時に麻酔ありで実施するかも検討が必要です

判断ポイント

何個の卵子を取得することを期待するか

卵子の状態によって、人工授精できる卵子が必ずしも取得できるとは限りません。
また卵子が取得できたとしても、万が一、後続のステップで授精ができなかった、受精卵が育たなかった等の理由で採取した卵子がなくなった場合、また採卵ステップを踏む必要があります。
高刺激法により1回の採卵でたくさんの卵子を取得し採卵回数を減らすことを重視するか、低刺激法により採卵時の体の負担を減らし卵子を取得することを重視するのかどちらのスタイルを望むかご検討ください。

自己注射への抵抗があるか

これまで自己注射を経験している人は少ないでしょう。そのため自己注射に対する抵抗感を持っている人はいるのではないでしょうか。

自己注射は基本的にはご自身で実施いただきますが、抵抗ある人はクリニックにて注射してもらうことも可能です。ですが、クリニックに通う必要があり時間も拘束されます。
自己注射の頻度で低刺激とするか高刺激とするか判断するのもポイントです。

費用負担することができるか

低刺激法と高刺激法ではかかる費用も異なってきます。

高刺激法の方が、注射本数、採卵数、受精卵数などの数も多くなるため、低刺激法に比べ費用はかかってきます。どこまで負担できるのかも判断ポイントになります。

具体的な費用についてはクリニックにより費用が異なるため通院先の料金内容をご確認ください。

不妊治療は色々な決断が求められます。
不安な事もあるかもしれませんが、このステップを踏むことで結果が出ることを信じステップアップしていきましょう。

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